プラン 2020.06.14

200614

今回も異形敷地。

三角形の敷地に雁行プランを当てはめました。

外観には奥行きが出て、建築に厚みが出ます。

 

雁行プランとはこういう平面の事を言います。↓

二階の平面です。

 

雁(がん)という鳥が群れで飛ぶときに斜めに並んで飛んでいる様子を投影した形ですね。

各室の単位が外部に接する面積が増えるため、窓が設けやすく室環境を良好にしやすいという特徴があります。

集合住宅の計画では意図的に利用されている事例も多いですね。

それを住宅で採用したという少し贅沢な計画です。

部屋が部分で繋がっていくので、部屋と部屋との繋がりに抑揚を作る事も出来たり、

それぞれの部屋に特徴もつけやすい。

広いワンルーム空間に比べて、奥への部屋の繋がりが見える事で屋内的にも空間に奥行きを感じさせられます。

すごく面白いプランにできました。

一階は車庫と寝室と玄関。

車から雨に当たらずに屋内に行きたい。という要望から寝室に裏玄関を付属しました。

加えて、道路からの視線が生活に届かない様にということで、ほとんど二階に機能を持っていっています。

 

玄関から半階上がると居間があり、そのまた半階上に食卓・台所があります。

 

この家の最初に見える正面ファサードです。↓↓

図面で言うと右下から道路が登ってくるので、この角で良く見えます。

手前の単位になるヴォリュームは他の単位とは少し仕上げを変えてお化粧します。

もちろん植栽も盛り盛りで。

 

居間と、食卓&デッキの二種類の寛ぐ場所があるのが特徴です。

来客を居間で持て成し、より親密な来客には上まで上がってもらうというフィルター的な部屋の使い方も出来ます。

部屋がずれて繋がっている事に加えて、高さ的にも半階ずらしているので、繋がっているのに距離がある。そんな不思議な部屋の距離感を生んでいます。

 

玄関へのアプローチ。

お庭は、植栽をポイントで計画して、車廻しやパーキングとしての利用がメインになります。

メイン玄関は、密やかに、でも「あ、あそこが玄関か」と感じてしまうようなさりげなくもわかりやすく。

 

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