↓動画もありますので宜しければご視聴ください

中之郷の家　.move

特徴的な外観は船の船首をモチーフにしています

この付近一帯は液状化のハザードマップ内にあたり、砂の海といっても過言ではなく、地盤改良にコロンブス工法という建物の重量と等価の土量を掘り出し、発泡スチロールで浮かせる工法を採用しています。

この付近に住むこと自体が、地域住民にとっても日々の防災意識を高く持つ必要があるという事を意識するための暗示になることを願って。

窓のない不思議な外観は外壁面に窓サッシを設けていない事に起因しています。

外周には通り土間を回し、外皮と内部の間に距離を持たせました。

それによって外から見ると中がみえない不思議な建物になっています。

逆に内部から外は意外とよく見えてるんです。

用水路や駐車場、植栽帯、通り土間と何層にもフィルターを掛ける事で意識的に距離感を生ませています。

バッファとしての効果をもたせるための空間だけど実際に素敵な居場所にもなりえている通り土間

おしゃれ喫茶のテラス席だったら人気席になる事間違いないです。

リビングは吹抜け天井として各室へと繋がります

壁の杉型枠コンクリート打ち放しがかっこよい

天井には米栂という材をリブ状に配置して濃い目のオイルで塗装

天井リブは天井高や樹種によって木材の太さや奥行き、感覚を毎回検討調整しています。

今回は天井が高く視線の遠くになるので、感覚を少し広めに設定しています。

ダウンライトも個別の物ではなくBOXにまとめられる仕様のものを選定することで高級感が出ます。

是非ご参考に。

サンルームです。

トップライト一体型の全開口サッシをスチールで製作しています。

床はチークのヘリンボーン。

植物にある色見と仕上げです。

趣味室(ギャラリー)だけは別空間をつくりました。

天井床は黒く仕上げてコンクリートとタイルでハードにデザインしています。

ここは、ブティックです。

階段は幅が広く、トップライトから一階まで光を注ぎます。

少し神秘的な場所。

夜のアプローチも綺麗に照明を演出出来ました。

お施主さん自ら策定したお庭がまた映える。

最高の外観。

（写真：植村崇史）