プラン
2020.06.28
200628
バリアのない、ちいさな平屋
老夫婦の終の棲家となる家の計画。
ご主人は足を悪くしており車椅子で生活をしています。
すでに補助のある生活をしている中で車椅子での生活に不自由のない計画をしました。
扉などの開口寸法は大きく、引き戸にする。
トイレは2つ。
通路に段差はなく、逆に畳やお風呂など乗り移った方が楽な箇所は上手な高さを設定。
寝室ご主人用トイレなど補助が必要な場面がある箇所にはそれに見合った寸法を取りました。
また、ご夫婦がお互いにお互いを見守れる様な距離感の計画をしています。
かなり機能重視の計画をしつつも、デザインや空間の繋がりに関してもとてもよく練る事が出来ました。
すごく素敵な家です。
南側外観は寝室と畳間から居間の壁を下げる事で建物を立体的に見せる効果を狙うと同時に、寝室と畳間のプチ雁行プランによる採光通風の室環境の向上、及び居間の大きめにあけた開口の日射量の調整を兼ねています。
北側外観は駐車場からのアプローチになります。
建物の顔としては裏面にはなるけど、毎日使う玄関扉もあるし、来客がこればこちらから迎える事になるので、シンプルではあるが、低い軒を水平方向に綺麗に伸ばす事で動線を導くと共に建物の印象を静謐で美しくなるようにしました。
キッチンからは畳室も寝室も見渡す事ができ、家中を掌握できる場所として設定している。
居間は南側からの採光に加えて、西からの日射を窓を凹ませつつ高さを抑えて調整して取り入れる。
西側の外観は凹ませた窓を綺麗にまとめる事で外観を美しく計画しています。
西日の取り扱いは難しいので、しっかり計画及び対策をした方がいいですよ。